13ヶ月賞与(クリスマスボーナス)の支払いって必要?

11月も後半になると街中はクリスマス一色でクリスマスソングが流れて楽しい反面、クリスマス渋滞も始まっていますね。
この時期になるとフィリピンの皆さんは「13ヶ月賞与=13th Month Pay」がいつ貰えるのかななんてソワソワし始めます。

フィリピンでは、1975年に発行された大統領令(Presidential Decree No.851)に基づき、全ての従業員(Employees)に13ヶ月賞与と呼ばれる法定賞与の支払いが義務付けられています。
これは、毎年クリスマス前の12月24日より前に基本給(Basic Pay)の1/12=つまり1ヶ月分を賞与として支払うものです。
このようにクリスマス前に支払われることから「クリスマスボーナス」と呼ばれることもあります。

では、この「従業員」の定義にメイドさんやドライバーさんは含まれるのでしょうか?
メイドさんやドライバーさんへの13ヶ月賞与の支払いは必要なのでしょうか?

【答え】
1.メイドさん → 含まれます、つまり支払いが必要です
2.ドライバーさん → 含まれません、法律上は支払い義務なしです
※ここでの「ドライバーさん」は個人に雇用されているFamily Driverのことを指しています。企業に雇用されているドライバーさんは賞与支払い対象です。
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メイドさんとドライバーさんの労働法の違いについてはまた別の機会に記載しますが、同じ家族に雇用されている使用人であっても、労働法が異なることから、賞与の支払い義務についても異なるのです。
どうしてドライバーさんが対象外なのか、そのロジックは正直理解できないですが、、法律上はEXEMPT(対象外)と記載されています。
ただ、、、法律上はこうなっていますが、当地の慣習としてはもしこの先も長く働いて欲しいドライバーさんであれば、1ヶ月分の給与とまではいかなくとも、気持ちばかりの「クリスマスボーナス」をお支払いされた方が良いかなと個人的には思います:)

  1. メイドさん:IRR of Republic Act No.10361 (Domestic Workers Act) Rule IV Sec.8
    ドライバーさん:IRR of Presidential Decree No.851 Sec.3(d)
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