フィリピン人の友人はよく冗談交じりに”Law is mere recommendation”と言います。つまり、フィリピンの法律は“あってないようなものだよ”と。
2009年に来比して以来ずっと企業関連法務や労務に携わってきた中で、法律はあるのに細則がないから、結局法律が運用されていないという光景は何度も見てきました。それでも流石に企業に関連する法務、労務なので限度はあるので、本当に重要なことは流石に守られるような仕組みになっています。
一方、メイドさんやファミリードライバーさんを雇用したいとなった際、法律はあるの?と思い色々と調査をしてみると・・・
一応あるのです。でも、全く運用されていないのです。でも、たまにその運用されていない法律を根拠に訴えたりされるのです。
ファミリードライバーさんが運転する車でメイドさんに子供の送迎をお願いするなんていうことが日常茶飯事な中、彼らが働く雇用の条件がふわっとしているのって、なんか怖くないですか?不満を抱いたら、簡単に誘拐もできてしまうし。
みんなが赤信号で横断歩道渡っていたとしても、自分と家族の安全のために、そこは青信号を渡りたいなと思い、我が家のドライバーさんとメイドさんの雇用の条件は、曖昧さを残さずにしっかり法律を遵守したものにしました。
郷に入っては郷に従えという考え方も勿論あるので、ほぼ無視されている法律に従うことはないかもしれないですが、うちはやっぱり安全に青信号を渡りたいなと思っている方に少しでも有益な情報が提供できればと思い、こちらのコラムに少しずつ記載していきたいと思います。